「早稲田生は馬鹿ばかりだって思っている君へ」(qoonとは何ぞやのブログ)
これを読んでくれているあなたはどういった経緯でこの記事にたどり着いたのでしょうか。
「早稲田生は馬鹿ばかりだって思っている君へ」という扇動たっぷりの張りビラを見てそこのQRコードを読み取った人。
qoonのツイッターからこの記事に飛んできた人。
私たちに興味を持っていて、ここにたどり着いた人。
それ以外のひょんな経緯で、この記事にたどり着いた人。
色んな人がいると思います。
「早稲田生は馬鹿ばかりだって思っている君へ」なんて「どんな奴が書いたんだよ(笑)」と思っているかもしれません。
そんな人のために私たちが「どんな奴」なのかをこの記事で説明していきたいと思います。
qoonとは?
正式名称は「イベント企画サークルqoon」。
20年くらい(?)前に薬害エイズ問題を受けて結成されました。
名前に「イベント企画」とあるように、当サークルではイベントを企画します。
毎週水曜の18:30〜から学生会館で活動してます。
では、どんなイベントをどんな風にどんなコンセプトで企画してきたのでしょうか。
どんなイベントをどんな風にどんなコンセプトで?
私たちは確かにイベント企画サークルですが、少し他のイベント企画サークルとはテイストが違います。
他のイベサー(イベント企画サークルの略)みたいに、サイゼでミラノ風ドリアを頼みまくったり、「女子力アップ講座」も開いたり、大隈銅像前でスイカを割る、みたいなことはしません。(それが悪いという意味ではないので、炎上しないで)
私たちが行うイベントの根っこには絶対に「社会問題」があります。
腐るほどある社会問題を少しでも解決の方向に進ませたいと、イベントを企画しています。
「うわっ、クソ真面目じゃん」と思ったそこのあなた。
半分は正解ですが、半分は不正解です。
確かに、真面目と言えば真面目です。
「社会問題」を扱っている時点で、ある程度は真面目でしょう。
だけど、私たち「真面目なだけ」ではありません。
私たちは半分は「マジメ」ですが、もう半分は「オモシロい」のです。
というのも、私たちは「マジメなことをオモシロく」をコンセプトに活動しているのです。
「マジメなことをオモシロく」
ってどういうこと?と思った人のために解説します。
さっき書いたように私たちは「社会問題」について取組みます。
(「社会問題」ってマジメなことですよね?)
で、「社会問題に取り組もう」「社会を少しでも良くしよう」と考えた時に、まず多くの人にその問題について知ってもらう必要があります。知らなければ解決できないので。
じゃあ「知ってもらおう」、もっと言えば「共感してもらおう」「立ち上がってもらおう」と思った時に、どのように「社会問題」を伝えたならば、イベントの効果を最大化できるのでしょうか?
例えば、「エイズ・性病の啓発をしよう」と思ったとします。
その時に、大隈銅像の前で「日本では先進国の中で唯一エイズ患者が増えています!」「自分自身の、そして相手の体を守るためにコンドームをつけましょう!」と叫んだり、ビラを配ったところでどれだけの人がその問題について「知って」「共感して」「立ち上がって」くれるのでしょうか。
恐らく、そこを通りかかったほとんどの人が「また誰かがなんか言ってんな」くらいで終わってしまうのではないでしょうか。
立ち止まってくれるのは元々その問題に興味・関心がある人だけでしょう。
興味・関心の「ない」人に、「ある」人になってもらわなければ社会は変わりません。
じゃあ、どうすればそれができるのか?
「オモシロく」します。
「オモシロい」ことをしていれば自然に人が集まります。
人がたくさん集まれば、それだけ多くの人に問題について知ってもらえます。
もしかしたらその中には共感してくれたり、立ち上がってくれる人がいるかもしれません。
なので私たちはエイズ・性病の啓発をしようと思ったときに、ただただマジメに叫んだり、ビラを配ったりということはしません。
私たちはそう思ったときに、コンドームを配布します。大隈重信の目の前で。
~コンドームに、啓発の文章をそえて~
ただ「マジメに」叫んでビラ配布するよりも、「オモシロく」コンドームを配っている方が多くの人が足を止めてくれるでしょう。その物珍しさゆえに。
足を止めてくれれば、エイズ・性病の問題について知ってもらえます。
もしかしたら、共感してくれるかもしれません。
「俺はゴムなんてつけない」などと抜かしてる輩に、「コンドーム使ったほうがいいよ」と言ってくれるかもしれません。
私たちはその可能性を、社会が変わる可能性を最大化するために「マジメなことをオモシロく」します。
「社会問題」に「エンターテイメント」を掛け合わせます。
それが私たちイベント企画サークルqoonの理念であり、核です。
私たちについて少しは知ってもらえたでしょうか?
じゃあ具体的に今までどんなことやったの?
WASEDA LGBT ALLY WEEK
WASEDA LGBT ALLY WEEKとは、「誰もが誰かのALLYになれる」を柱に2016年から開催しているイベント。セクシュアルマイノリティの学生が過ごしやすいキャンパスにするために何が必要か?と考えた時に、ALLYの存在が不可欠と考えALLYを増やすことを目的としています。
ALLYとは一般にセクシュアルマイノリティの仲間などと訳されますが、このイベントでは「セクシュアリティに関わらず相手を尊重でき、差別に関して敏感な人」みたいに定義してます。(これは2017と2018の定義をまとめたもの)なお、一般にALLYというと"ストレート"の人を指すことが多いですが、当イベントではセクシュアルマイノリティを自認する人もALLYになることができます。
なぜなら自分以外のセクシュアリティの状況は想像しかできないので、他人に対して当事者・非当時者に関わらず尊重し、差別しないようにすることが必要だからです。
講演会
2017年(百合のリアル、知りたくない?)は文筆家・タレントの牧村朝子さん、2018年(私たちのホモネタ論)はYouTuberのなとせさん、ウェブメディアを運営している太田尚樹さん、文学部講師でクィアスタディを教えている森山先生をお呼びしてお話を伺いました。
Rainbow Tree
銅像前で歩行者に風船を膨らましてもらいその間にセクシュアリティに関する知識や考えを話し合いました。
SOGI MAP
5m×5mの巨大教科書の上を歩いて性の多様性を実感できます!
他にも学内に啓発ポスターを貼ったり、短期間にたくさんのイベントをやるのでイベント期間中はヘロヘロになりますがやりがいがあります!!
ALLY WEEKは紹介ページもあるので詳しくはこちらも見てみてね!!
Challeng AIDS
毎年12/1の世界エイズデー前後に、協賛としてジェクス株式会社様に提供していただいたコンドームを校内で無料配布しています。
目的は性感染症、HIV/AIDSの予防啓発です。さらには“性について語ること”をタブー視しない社会を作ることを目指しています。
昨年度は4日間に渡って開催し、啓発冊子と共に4500個のコンドームを無料配布しました。また参加者には「コンドーム使用宣言」もしてもらい、その大盛況ぶりはNEWSポストセブンやYahoo!ニュースでも取り上げられました!
WAR ~Who Are the Rulers~
2015年7月13日大隈小講堂にて開催。来場者約100人。
集団的自衛権の行使容認の是非が国会で問われていたこのころ、早稲田からも声を上げたい、考える機会を作りたいという思いでイベントを開催した。
第1部は憲法学者水島朝穂教授による講演。解釈改憲の理論的問題点を中心に語ってもらった。
続く第2部は戦場カメラマン志葉玲氏、国際政治学者奥迫元准教授、徴兵経験のある韓国からの留学生の三名によるトークショー。実際の戦争や軍隊をその身で体験した彼らの言葉を届けた。
ムエンシャカイ
テレビシリーズ「無縁社会」の名物ディレクターと学生ゲストで贈るトークショー。
お隣さんの顔を知らない。自分の時間を大切にしたい僕たちにとって、そんなことは当たり前かもしれない。好きな友達とサークル終わりに飲んで、たまにTwitterで近況を確認すればいい。確かにそうかもしれない。しかし、そんな生活にリスクはないだろうか。
一人暮らしをしている君。動けなくなるほど具合が悪くなったらどうする?異変に気付いて、はるばる電車に乗って来てくれる人がすぐ思い浮かぶだろうか?こんな時代だからこそ、「古くさい」地元のつながりをうまく使ってみてもいいんじゃないか。
長年、地域のつながりを追ってきたテレビディレクターに学生ゲストが疑問をぶつけながら、今の時代に必要な人間関係を来場者と一緒に考える。
ComingSoon…(qoonaviSYUKATSU)
大学生にシュウカツさせます。以上。これからいろいろ決めるよ。
こんな感じです。
これら以外にも「差別×鬼ごっこ」「自殺の終わり」「おかん、アフリカ人とお茶してくるわ」など様々なテーマのイベントを行っております。
そして、ここからが本題。
人がマジでいねえ
人がマジでいねえ、です。
マジです。このままでは長きqoonの歴史は平成と共に幕を閉じることになるでしょう。
平成の精神に殉死することになってしまう。乃木希典か?愛国者か?
ここで終わらせたくはありません。
ということで、
秋新歓するよ!!!!
第1回は10月24日!!
高田馬場周辺でやるよ!!詳しくはそのうちアナウンスするよ!!
来たい人はdmしてね!!
待ってます!!!
一緒に社会を変えませんか!!??
ツイッター→ @qoonwasedaNEW https://mobile.twitter.com/qoonwasedanew?lang=ja
ニーチェも言ってたじゃないですか。『死にもの狂いの剣士と、満足した豚からも等距離に離れていたところで、そんなのは凡庸じゃねえか』ってね。